■TukTuk Race〜東南アジア気まま旅


藤河 信喜
(ふじかわ・のぶよし)



現住所:シカゴ(USA)
職業:分子生物学者/Ph.D、映像作家、旅人。
で、誰あんた?:医学部で働いたり、山岳民族と暮らしたりと、大志なく、ただ赴くままに生きている人。
Blog→「ユキノヒノシマウマ」





第1回:Chungking express (前編)
第2回:Chungking express (後編)
第3回:California Dreaming(前編)
第4回:California Dreaming(後編)
第5回:Cycling(1)
第6回:Cycling(2)
第7回:Cycling(3)
第8回:Cycling(4)
第9回:Greyhound (1)
第10回:Greyhound (2)
第11回:Greyhound (3)
第12回:Hong Kong (1)
第13回:Hong Kong (2)
第14回:Hong Kong (3)
第15回:Hong Kong (4)
第16回:Hong Kong (5)
第17回:Hong Kong (6)
第18回:Hong Kong (7)
第19回:Hong Kong (8)
第20回:Hong Kong (9)
第21回:Hong Kong (10)
第22回:Shanghai (1)
第23回:Shanghai (2)
第24回:Shanghai (3)
第25回:Shanghai (4)
第26回:Shanghai (5)
第27回:Shanghai (6)
第28回:Shanghai (7

第29回:Shanghai (8)
第30回:Peking (1)
第31回:Peking (2)
第32回:Peking (3)
第33回:Peking (4)


■更新予定日:毎週木曜日

第34回:Peking (5)

更新日2006/11/09

北京オリンピックへ向けて徐々に撤去、整備が進みつつある、北京の往時を偲ばせる胡同へ向かう。石造りの固く薄暗いモノトーンが似合うこの下町は、紫禁城を中心にして放射状に広がる、歴史ある北京市民の住宅地だ。

かつては宮廷の貴族や皇族が住んでいたといわれるこの胡同だが、訪ねた区域の雰囲気は明らかにそれほど裕福な人々が住んでいるようには見えなかった。くねくねと入り組んだ袋小路は、どこから入ってどこへ抜けるのか、地元民でもない限りは分からない迷路のようで、1時間ほどいったいどこをどう歩いているの分からないままに彷徨った。ただここの裏通りには貧しい人々の姿はあっても、上海の裏通りのように殺気じみた視線を浴びることは一度もなかった。

北京へ来たからには、絶対に食べてみたいものに“北京ダック”があった。もちろん観光客が集まりそうな所には、“北京ダック”があるということを示した看板が多く見受けられたのだが、そんなところはサービスや清潔感は多少良いのかもしれないが、値段の方も裏通りの店よりも3倍ほど高めの設定になっていた。どちらも食べてみた感想からいくと、味の方は値段に関わらずどっちだってそれなりにおいしかった。

この北京ダック、鴨の肉だけではなくて、それを包んで食べる生地やネギ、肉を茹でた湯で作ったスープなども一緒に出てくるから、一品が相当なボリュームになる。食堂の中を見渡すと、日本人とたいして変わらない体格なのに、普段はアメリカ人並みに次々と料理を注文する中国人たちでも、さすがにこの北京ダックが相手だと全部を平らげることはできないようだった。

…つづく

 

 

第35回:Peking (6)


 

 

 

 

 

 
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