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安斎肇さん、パラダイス山元さんと続き、今回の「のらりインタビュー」は涼しげな雰囲気漂う美女、女優の緒川たまきさんにご登場いただきました。
メキシコで行われるガイコツ祭りの写真集を出版される緒川さん。ガイコツ祭りとはいったいどういう祭りなのか、緒川さんのメキシコ旅行のお話とともに、緒川たまき的趣味の世界の入り口を覗いてみました!
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1972年生まれ。映画『PUプ』で女優デビュー。映画『SFサムライ・フィクション』『Stereo Future』等に出演。
女優業の他、写真家としても活躍。撮り下ろしのフォトエッセイ集『またたび紀行・ブルガリア編』(ロッキング・オン刊)に続き、8月には『Mexicoガイコツ祭り』(ピエ・ブックス刊)を発売予定。最新出演作『ピカレスク』も公開中。
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(以下敬称略)
のらり:今回出版される写真集『Mexicoガイコツ祭り』は、緒川さん自ら撮影されて
、装丁やデザインにもこだわりまくったそうですね。
緒川:はい。もうできるだけワガママをきいていただきました。印刷間際になっても「ここの色はもうちょっと赤みを足して!」なんて言ったりして、印刷の立会いまで行ったんですよ(笑)。写真は、2度、メキシコに行った際に撮ったものの中から選んで編集しています。
のらり:そもそもなぜメキシコだったのですか?
緒川:もともと『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』というティム・バートン監督の映画に出てくるガイコツのキャラクターが可愛らしくて好きだったんです。ある時
、友人が「緒川さん、こんなの好きそうじゃない?」と言って見せてくれたのがメキシコのガイコツ祭りの写真集だったんです。
のらり:そうだったんですか。緒川さんとメキシコ、なんだかミスマッチのような気がしていたんですが、ナゾがとけました。
緒川:そうなんですよ。夏は大の苦手なんですが、メキシコだけは別ですね。
のらり:メキシコ、暑そうですものね。
緒川:はい、それはもう(笑)。ただ、首都のメキシコシティーは暑いだけじゃなくて、街を歩いていても排気ガスがすごかったり、治安が良くなかったりでなかなかたいへんな所でした。写真を撮っている時は、ファインダーの中しか見えていないので、車にひかれそうで……。
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8月19日発売予定
『Mexicoガイコツ祭り』
(ピエブックス刊)
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のらり:それは危ない! いまお話をしているところを拝見すると、無事戻ってこられたってことで(笑)。
緒川:おかげさまで。タクシーに乗ったときも、ドアが閉まらなくてドアの引き手にロープをくくりつけて運転席のギアに結びつけて走ったりとか、それでもドアはガタガタしているんですけど(笑)、とにかく車にはドキドキしっぱなしでした。
のらり:それはスリリングですねえ。地方へ遊びに行ったときは飛行機で移動されたとか。飛行機のドアはちゃんと閉まりました?
緒川:ええ。それはさすがに(笑)。
のらり:なんだかあぶなっかしい話が続きますが、楽しかったことは?
緒川:初めてメキシコに行ったときは友人と一緒だったんですが、それはもう毎日が楽しくて楽しくて。テキーラを飲んでも「気圧が高いから酔うのが早いのよね」なんて、お酒の量じゃなくて気圧のせいにして(笑)。ひとつ覚えたのがビールの注ぎ方のコツ。メキシコは高地で気圧が高くて、ビールの泡がやたら立ちやすいんです。グラスを、斜めにしてビールを注げば大丈夫。このコツをつかめばいつでもどこでもおいしいビールが飲めます!
のらり:そのお話を伺っていると、なんだかビールを飲みたくなってきました(笑)。
緒川:ただ、メキシコは公の場所で酔っぱらうことに関しては厳しいんです。お酒の瓶を持って夜道を歩いていても逮捕されるらしいですよ。
のらり:お巡りさんに一杯おごってもダメなんですかね?
緒川:さぁ、どうでしょうね(笑)。
のらり:ところで「ガイコツ祭り」という響き、怖そうな雰囲気がするのですが、そもそもどういうお祭りなんですか?
緒川:日本の「お盆」みたいなもので、毎年11月1~3日にメキシコ全土で「死者の日」というお祭りが行われるんです。「ガイコツ祭り」と呼ばれているのですが、雰囲気は全然しめっぽくなくてむしろ思いきり明るい。もう、ラテン気質全開
。夜中に先祖が眠る墓地まで行って、一晩中飲めや歌えやの大宴会(笑)。1ヶ月ほど前から準備が進められて、各々の家庭の祭壇から、空港、レストラン、ホテルにいたるまでもう街中が色鮮やかな花やらガイコツグッズで一杯になるんです。
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