のらり:明和電機さんは、2001年にイギリスとフランスで展示会とライブパフォーマンスをされたそうですが、そういう場合「魚コード」とかどう説明されるんですか。その国の言葉で言い換えるんですか。

社長 :明和電機のビデオ(「魚器ビデオ」)や展示会のパンフレットでは英訳をつけていますが、基本はその国の言葉に無理矢理訳すのではなく、日本語のままです。

のらり:海外で公演された時、お客さんの反応は日本とは違いましたか。

社長 :いや、ほとんど同じですよ。「くだらないことやってんなー、まったくもう(笑)」みたいな。

のらり:「明和電機は日本有数の電機メーカーだ」とか言ったらしいじゃないですか(笑)。

社長 :ライバルはソニーとか。あとビル・ゲイツも勝手にライバルにしましたねえ。


アトリエの工作機器にはアニエス.bのサインが!
のらり:なかなか言いますね。しかし、フランスといえばデザイナーのアニエス.bさんが 明和電機さんに興味を持たれてさまざまなコラボレーションが実現したんですよね。

社長 :そうですね、ツアーを後援していただいたり、明和電機がアニエス.bのイベントでパフォーマンスをやったり、青山にあるアニエス.bのショップで展覧会を開催したりしました。

のらり:今後はどんな活動を予定されていますか。

社長 :今年は「家」や「生活」をテーマに製品を発表していきたいですね。

のらり:明和電機さんの製品というと、過去に魚器シリーズや楽器のツクバシリーズみたいなものがありますが、その延長線上にあるものですか。

社長 :具体的には「明和電機のある暮らし」といいますか、生活のなかの道具や作法を含めてすべてを明和電機流に置き換えたいですね。それらを展示するショールームというかお店を作りたいですね。

のらり:明和電機のショールーム! ぜひ行ってみたいです。

社長 :変なモノばっかり置いてある世界で唯一の「明和電機本店」ですね。この店でしか売っていない、今までのシリーズの延長線上にある新商品をメインにおいて売るようなイメージです。他にも明和電機らしい商品や、今までに出したCDやビデオといったソフト類やオモチャも置きたいですね。
ついでに日本に来た外国人が大喜びして、「これが日本だ!」って勘違いしたら楽しいんですが。

のらり:家の中が明和電機の製品ばっかりになったりしそうですね。

社長 :しかし、正直な話、女の子の家へ遊びに行って、部屋の中が明和電機のヘンテコなモノであふれていたら引いてしまうかも。

のらり:自分で作っておいて(笑)、……でも確かにそうかもしれませんね。今日はどうもありがとうございました。

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