It's A Small World After All は、エリザベスのデスクやポケットに入っているような細々としたものが描かれています。最近引っ越しをした際に、あまりにも小さくて忘れられがちなこういう物にもそれぞれ重要な用途があることに気付いたそうです。私もよく鍵や定期券を「ない、ない、ない、、、」と探しますが、必要な時に見つからないとパニックになるという、そういう彼女の生活で貴重なものとして、小さい画面に宝石のように大切に描いてあります。全体では抽象的な作品にも見えて、私は彼女のちょっと違う作品として気に入ってます。
映画のインサート・ショットのような画面が時計の文字盤のように並べられたA Day In Objects
には、アラーム・クロックの絵が朝を象徴するように、一日の過程と関わるものを、ちらっと少しづつ見せているのです。またしてもコーヒー登場。自転車でも出かけるんですね。彼女のつま先が見えるのは、ソファにごろんとしている感じ。
エリザベスの地図(Chronicle of Daily Wanderings)や、エリザベスの時計(A
Day in Objects)をみて、あらためて自分の視点から、毎日のスナップ・ショット的シーンを頭の中に並べてみると新鮮で面白いですよ。
Elizabeth
Saveri, Details from A Day in Objects, 2003
Courtesy of White Columns and Susanne Vielmetter Los
Angeles Projects
Photo: Aya Harazono
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