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■よりみち~編集後記

更新日2022/10/13





新型コロナのパンデミックはまだ続いていることにはなっているが、日本や中国、台湾、韓国など、アジアの一部の諸国以外は、パンデミックは終息した感が強く、出入国を含め旅行に規制を掛けている国はほぼなくなっている。やっと暗くて不安なトンネルを抜け出し、光が差し込んできた感じがするのだが、新たな問題が浮上してきている。今回のコロナ禍で変わってしまった日本の通常の風景のことだ。

マスク着用が義務化されてきたことで、それが習慣化し、日常化してしまったことで、外出時のマスクが当然の光景になってしまい、いくら感染の危険度が下がり、屋内で人が集まる場所以外はマスクなしでOKと政府がインフォメーションを出しても、一向にマスク姿での外出が減らないのだ。オミクロン株の感染者数がまだ安全レベルに達していないという現状もあるだろうが、以前の感染拡大や重症化率からすると、新型コロナの感染で死亡に至るケースはほとんどなく、合併症や持病のある高齢者にまだ危険性が高いくらいで、日常生活にマスクはもう不要になっているのに、人の目を気にしてマスクなしで歩くのはまだ勇気のいる行為になっている。

これは日本人の忖度体質がもろに出てしまっているように思える。右に倣えの精神が一人ひとりに浸透しているようで、一定数のマスクなし歩行者が出現しないと、このマスク着用風景は変わりそうもない感じがする。と言って、私がその模範となるマスクなし推進員をやるのかと言われると、もう少しオミクロン株の感染者数が激減してからにしようとか言い訳を考えるわけだが、日本の円安効果で日本旅行ブームが押し寄せてくることは間違いないので、マスクなしで海外からやってくる外国人たちに右に倣うことに期待したい。
(越)

 

 

 


■猫ギャラリー ITO JUNKO

 

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