■よりみち〜編集後記

 


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更新日2007/09/06


地球温暖化の影響があちこちで叫ばれているが、現実の生活でその影響をもろに受けている人々が出始めている。すでに十数年前から南太平洋の島国で、満潮時に海水が畑に湧き出たり、道路が水没したりする話は出始めていたが、やはりと言うかついにと言うのか、キリバスという太平洋の赤道直下に33の環礁からなる国の大統領が、全人口約10万人の移住計画を発表したのだ(9月1日読売新聞)。国土が水没の危機にひんしているキリバスのアノテ・トン大統領は、「我が国は早晩、海に沈むだろう」と明言。「温暖化は進んでおり、国際社会が今後どんな決定をしても、もはや手遅れだ」と話しているそうだ。今世紀末に世界の平均海面水位が最大59センチ上昇するという国連も発表しており、南太平洋の珊瑚礁でできた海抜の低い島々は、水没の危機に瀕していることは間違いないようだ。トン大統領は、温暖化に伴う海面上昇について、「国民の平穏な生活を奪う『環境テロ』」だと、温暖化対策に真剣に取り組まない先進国(米国、オーストラリア)を強く非難している。温暖化によって10万人の島民が故郷を失うことになるわけで、なんとも悲しい現実が直ぐそこまでやってきているようだ。南太平洋に浮かぶ島国はキリバスだけでなく、バヌアツ・マーシャル諸島・ツバル・パプアニューギニアといった島国も同様に水没の危機に瀕しており、特にツバルではこの12年間で水面が10cm以上も上昇しており、このままでは、あと50年も経たないうちに島のほとんどが水没すると言われており、島からはすでに4,000人以上がニュージーランドに移住したそうだ。島ではさまざまなプロジェクトが進行しているようだが、焼け石に水の状態で、結局は先進国の経済の仕組みの改革や温暖化対策の取り組み以外に水没を食い止めることはできないようだ。50年後には南太平洋の島国がすべて消滅している可能性もあるわけで、私たちは大変な地球の曲がり角に直面しているのかもしれない。(K

 

 

 


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