■よりみち〜編集後記

 


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更新日2007/08/02


ディズニー&ピクサー映画『レミーのおいしいレストラン』(ブラッド・バード監督作品;原題 『RATATOUILLE』)を観てきた。アニメーション映画はどうしても子供用のものという印象が強いのだが、最近のディズニー&ピクサー製作のアニメーションは、子供用とするにはちょっともったいない感じがする。しっかりと大人のファンを意識した内容とクオリティが緻密に計算され、マニアばかりでなく一般の大人たちをうならせる作品づくりを目指していることがこの映画を観るとよく理解できる。はっきり言って子供に見せるには贅沢すぎる。反対に、今の子供たちはこれだけ完成度の高いアニメーションを子供のうちに楽しめるというのがうらやましいということでもある。とにかくアニメーションの完成度が高くて驚くばかりである。細部に至るまでCGの技術が駆使され、最近あまりにCGが使われすぎて食傷ぎみだったのだが、アニメーションの場合は例外である。CGの技術がアニメーションに命を与えている。それでいて実写にはない独特のディズニーワールドが描かれている。ストーリーは、ねずみがパリの高級レストランのシェフになるという、現実では最もありえない奇想天外な物語なのだが、アニメの世界に引き込まれると、いつのまにかそれもありえる話になってしまうのだ。強烈に大人だけの常識や世間体や慣習に縛られた世界を風刺しているようで、原点に戻ることの素晴らしさをテーマとしているようだ。私はそれほどフランス料理に詳しくないので、それほど驚くシーンはなかたのだが、フランス料理やフランスワインに詳しい人は、映画の中で登場する料理名やワインボトルを見て、その演出に舌を巻くそうである。たしかに、レストランの厨房が随所に登場するが、たぶんどこかの一流レストランをそのまま再現したようなレイアウトであり、料理の仕方もプロの指導のもとに忠実に再現していることが見て取れる。その証拠がエンディングロールで分かるはずだ。延々とスタッフの名前が流れるのだが、これだけの人がこの映画一本のために関わっていたのかと思うと、ちょっと恐ろしくなった。アニメーション映画は、CGが発達してもやはりコマ撮りの基本は変わらないわけで、手間と時間と熱意と愛情がなければできないことを再認識した。ちなみに原題は『RATATOUILLE』(ラタトィユ)なのだが、フランス語でRAT、スペイン語でもRATAがネズミなので語呂合わせのストーリーなのかなと思ったのだが、どうなんだろう・・・。(K

 

 

 


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