■よりみち〜編集後記

 


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更新日2007/06/28


ここ数年、よく耳にするようになったのが【偽装/擬装】という言葉ではないだろうか。辞書で調べると、「(1)他人の目をごまかすための装いや行動。(2)敵の目をごまかすために、建物・船体・車両・兵器などに、特殊な色を塗ったり、おおいをしたりすること。カムフラージュ」とあり、偽装結婚、偽装難民、偽装請負など、いわば詐欺事件につながる行為である。これもこの時代の特徴に思える。「オレオレ詐欺」だって、典型的な偽装なりすまし事件である。「ホリエモン事件」だって問題なのは粉飾決算という偽装行為だ。最近、話題なる事件のほとんどが、偽装や詐欺などに絡んでいるように思える。自分だけの利益のために人を騙すわけで、それだけ人と人との結びつきが希薄になってきていからなのかもしれない。「耐震偽装事件」では建設業界全体の信頼が失われ、今回の「牛ミンチ偽装事件」では食品業界全体の信頼性が地に落ちた。偽装事件の特徴は、ごく一握りの悪徳業者によって、業界全体の信頼性が吹っ飛んでしまうことだ。グレシャムの法則と呼ばれる「悪貨は良貨を駆逐する」という経済学の法則がここでもあてはまってしまうようだ。ごく特殊な悪徳業者の出現で、すべてが同様に疑われてしまうからなのだ。「産地偽装」など食品業界の一部業者では周知の事実であり、いわば当たり前のことになっていた現実があり(加工食品に関しては産地表示が必要がないという現法制が問題の基点のようだ)、産地ぐらい違っても気にする人はいないし、第一見分けられる人など皆無なのだし、安全性には問題がないのだからと、だんだんと罪の意識もなくなり、一度やったらもう麻痺して、結局、偽装による利益の見返りの大きさに目がくらむようになったのだろう。ここまでくれば、もう怖いものは何もなくなってしまったはずだ。この一種の詐欺的な行為が成功してしまうと、もう後戻りなどできないだろう。きっとどこかに良心の呵責があったはずだが、犯罪に手を染めたものは、利潤の追求のために自己正当化して、良心というものをどこかに捨ててしまうのだと思える。問題の根源には「うそつき」でも金のためや地位のためなら目をつぶればよいという風潮ができてしまったことだ。「うそつき」が本当に閻魔様に舌を抜かれるのだと知っていたら、もう少しウソをつく人は少ないはずである。教育問題も話題になっているが、その教育のためにも、道徳に反する悪いことをしたら厳しい報いが待っていて、人の道に反する行為は馬鹿らしいと子供たちが思えるような法律に改正して欲しいものである。それでないと、まともに正直にがんばっている会社や業界の人たちまでもが、今度はもっとうまくごまかす偽装方法を考えようという、姑息で自分勝手な論理の人ばかりになりそうでとても怖い。(

 

 

 


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