■よりみち〜編集後記

 


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更新日2006/05/25


なんとも“ゆる〜い”不思議な映画を観て来た。登場人物は皆個性的で、それでいてナチュラルで可笑しいキャラばかり、ストーリーの舞台もなぜかフィンランドで、映画で必要とされているクライマックスすら用意されておらず、淡々と進められ、これで終わるの?という感じで終わってしまうのだが、いつまでもフィンランドの夏のようなすがすがしさが残る印象深い映画に仕上がっていた。『かもめ食堂−Ruokala Lokki』原作・群ようこ、脚本・監督・荻上直子、出演・小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ほかまず、フィンランドにどうして「かもめ食堂」があるのか特別な説明もなく始まり、二人の日本人旅行者がその食堂で手伝い始める話なのだが、淡々と料理が作られ、おいしそうにそれを食べるフィンランド人が増えていき、最初は誰も寄り付きもしなかった食堂がやがて満席となる日を迎えた。盛り上がりといえば、この満席状態の時だけだろう。あとはとぼけた会話の中に日々の生活に必要なポリシーのような言葉たちがおしゃれにちりばめられている。小林聡美ともたいまさこは『やっぱり猫が好き』のイメージが定着してしまった感じがする(脚本はもちろん三谷幸喜も参加していた)。これだけ“ゆる〜い”映画が日本の商業映画として製作されていることに「あっぱれ」と言いたい。原作が群ようこというのは確かにインパクトはあるものの、台本を読んだら、きっと「?」だったはずだ。この映画の企画をどうやってゴーサインをとったのだろうか? プロデュサーたちに拍手を送りたい。それにしてもフィンランドという国は住みよさそうな国である。しばらく住んでみたくなった(でも、正直なところ白夜の夏だけにしたい)。人間も素朴でお人よしが多そうだし、映画の中でも言っていたが、日本人の大好物の鮭をたくさん食べる国なのだから、話が合わないはずはなさそうだ。一人当たりのコーヒー消費量が世界一というのは知らなかった。コーヒー好きで読書好きというのもいい。「かもめ食堂」を探しにフィンランドに行きたくなってきた。(K

 

 

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