■よりみち~編集後記

 


■更新予定日:毎週木曜日

更新日2003/04/24

「宿題は済ませたのかい?」なんてロボットに訊かれるのはまっぴら御免なので、ドラえもんが欲しいなんて思ったことは一度もないんだけど、それはさておき『THEドラえもん展』を観に行った。だって日本を代表するクリエイターたちがそれぞれのアプローチでドラえもんを表現するって、なんだか面白そうじゃああ~りませんか!? CG、写真、絵、音楽・・・そりゃあもういろんな形のドラえもんが勢揃い。そんな中でも最も異彩を放っていたのが、奈良美智の絵、『ジャイアンにリボンをとられたドラミちゃん』だ。あの独特の物悲しげでどこか不気味ですらあるキャラクターの存在感は、圧倒的だった。しかもドラえもんがテーマだって言ってんのに、ドラミちゃんを描いてくるそのセンス。イカしまくりですぜ、奈良さん! 興味のある方は、こちらhttp://www.sogo-gogo.com/museum/index.html(そごう美術館・そごう横浜店6階)をどうぞ。(瀬尾


イラク侵攻のせいで旧友のO氏と再会できた。スペインのマドリードでガイド業をしているのだが、今回の戦争で旅行キャンセルがあいつぎ、仕事にならないので、これを機会に里帰りしたのだ。さらに深刻化する肺炎問題で、とてもゴールデンウィークも仕事にならないとボヤキが入った。旅行業界ではこのダブルパンチが深刻な問題になっている。確かにマスクをしてリゾートや観光地で過ごしても、あまり楽しくないわけで、特効薬の開発を待つしかないようだ。マドリードの治安の悪さが評判になっているので、彼に実情を聞いてみると、年々ひどくなる一方だと言う。アフリカ系や南米系の盗賊団が入ってきているらしい。最近の流行は『首締め強盗』。いきなり後ろからクビを締めて、グループで財布やカバンを奪うという実に荒っぽい手口らしい。これは主にマドリードだけのようだが、現金を持っている確率の高い日本人観光客がどうしてもターゲットになるようだ。スペイン在住二十数年の彼が昨年襲われたぐらいだから、これはもう運の問題だ。予防法はただ一つで、街を歩くときは何も手に持たないことだそうだ。近年の世界的な構造不況のせいでやたら物騒な時代になってきたことは間違いないようだ。日本も最近通り魔事件が増えているから、海外の治安の悪い国とそれほど変わりがないかもしれないが、歩くときに手に何も持てないほどではないし、ホールドアップも聞かないし、自爆テロもないだけ幸せなのだなと思った。(