■よりみち〜編集後記

 


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更新日2008/04/17


本コラム「亜米利加よもやま通信」の「第54回:国家の品格 その3」(2008/04/03)の中でアメリカの刑務所事情のリポートがあり、その数字の大きさに驚いて、著者にあわててメールで数字が間違いではないか確認しましたが、残念ながら間違いないとのことで、改めてその膨大な数値に愕然としました。私もネットでもちょっと調べましたが、2008年1月1日の時点で、アメリカの留置所・拘置所を含む刑務所に230万人が服役していたそうで(「Pew Center On the States」による)、アメリカの成人およそ100人に1人が刑務所にお世話になっているという恐るべき数字です。この数値は過去20年で3倍に増加していて、アメリカの犯罪率の高さは近年さらに拍車がかかっていることが分かります。特に顕著なのがアメリカに住む黒人男性で、実に9人に1人が刑務所にいたことがある計算になり、白人男性の6倍以上の割合とのことで、こんなに囚人がいては刑務所も満杯どころか収容すら難しいのではないかと思えます。当然、囚人も食べさせなくてはならないわけで、その膨大な予算に頭がくらくらしそうです。2005年のデータで一人当たりの費用が年間23,876ドル(日本円で100円と換算しても240万円)とのことですから、年間5兆5千億円以上(この数値大丈夫かな?)の経費をかけて囚人を養っていることになります。これ本当なんでしょうか? ちょっと信じがたい数字です。日本の数値と比べると、平和ボケしている日本がよくわかります。でも、日本でも犯罪率が増加しているのはアメリカと同様で、対岸の火事どころではなく、間違いなく刑務所に収容できない状態になることは明白なようです。いま日本では医療費や年金問題で頭を痛めていますが、この傾向が続く限り、将来的には刑務所の囚人の予算が国家の財政にまで影響を及ぼすかもしれません。その頃のアメリカには、囚人だけが住む砂漠地帯の刑務都市が成立しているかもしれません。まるで映画になりそうな話で怖くなります。

アメリカ刑務所事情
http://jarinko.tea-nifty.com/blog/2007/03/post_c224.html

日本の犯罪白書と刑務所関連データ
http://www.moj.go.jp/HOUSO/2004/table.html#09

 

 

 


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