■鏡の向こうのつづれ織り 〜谷口江里也のとっておきのクリエイティヴ時空
十三 人という自然 2/2
更新日2007/10/25
 



考えてみれば
私たちの目に映る景色そのものが
すでにヒトの手によってつくりだされたモノの集合体
それらが
水のように空気のように
まるであってあたりまえのもののように
ヒトをとりまく

考えてみれば
ウシと同じように私たちもまた
すでにつくり出されたモノとモノに囲まれて
溢れ溢れたモノのなかで産まれ
まるでモノたちに飼い馴らされるように
モノに合わせた暮らしを生きる

イノチはつくらないの? と誰かが言う
ヒカリさえもつくれたのだからと……
ヒトがヒトでなければ
できるはずもなかった街に
あるはずもなかったヒカリが溢れる

ただ、人が人であるかぎり
草を食べ果物を食べ
肉や魚を食べて命をつなぐ

ヒトがヒトでなければ
考えつかないようなコトを考え
ただ、人が人であるかぎり
人と触れ合い人を想う

ヒカリの中のひとりの娘
人という名の豊かな自然
そんな自然の内に満ちる
水と空気と、ひとつの命




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