■鏡の向こうのつづれ織り 〜谷口江里也のとっておきのクリエイティヴ時空
二十一 愛のように、言葉のように 1/2
更新日2008/02/21
 




鉄格子に護られた小さな窓
飾り模様を施されてはいるけれど
白い塗装を施されてはいるけれど
外部を拒絶するためのものとしてある鉄格子

けれど
もし壊そうと思えば
簡単に壊してしまえる程度の
薄っぺらな証文のような鉄格子

そんな鉄格子に護られた窓
外部を拒絶したいだけなら
設ける必要のなかった小さな窓

外に向かって設けられた
いじらしいほど小さな窓に
人という存在とその営みの断片が映る
たった一人で生きていけるほど強くはなく
群れのなかに居続けなければ生きられないほど弱くもなく
日々を生きるだけでは飽き足らず
かといって
夢を見ることだけで満ち足りるわけでもない

ほかの動物たちのように
生きるために必要なものを
すべて自分の手足で獲得できるほど
シンプルではもはやない
人間の暮らし




TOP | 1 | 2 | BACK


TOP-トップページ》 《コラム一覧 》 《のらりインタビュー》 コラム・バックナンバー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・現在連載コラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新・汽車旅日記 】 【店主の分け前 】 【TukTuk Race 】 
フロンティア時代のアンチヒーローたち 】 【亜米利加よもやま通信 】 【よりみち
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・掲載完了イチオシコラム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  [拳銃家業 ] [貿易風の吹く島から ] [くらり、スペイン ] [グレートプレーンズのそよ風 ] [岩の記憶、風の夢 ]

   
このサイトに関するご意見・ご感想・お問い合わせはこ・ち・らまで。

Copyrights 2008 Norari