第46回:小さな村の夏祭り ~Summer Festival of A Small Village
小さな村の夏祭り
Summer Festival of A Small Village
小さな村の夏祭り。
普段は人通りなどない路に人々がたむろしている。
見れば、二本の幟旗(*のぼりばた)まで立って。
配られた氷水を嬉しそうに食べる子どもたち。
思わず車から降りて何なのかと聞けば
もう数百年も、江戸時代から続いている村のお祭りなのだという。
この日に獅子が、百軒足らずの村のすべての家の座敷の中にまで上がって
一日かけて、魔除けの舞を舞うのだという。
見れば、小さなお社(*やしろ)には二組の獅子頭。
何をきっかけに始まっただろう、この時期に……
疫病から村人を守るため、それとも飢えや飢饉から……?
表情も、どこかひょうきんな獅子頭。
小さな村だからこそ続いてきたのかもしれない村祭り。
一日だけのシンプルな、ずっと続いてほしい夏祭り。
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