のらり 大好評連載中
2022/11/17掲載

■新・汽車旅日記
~平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第737回「新横浜~福井~東京、ぐるり一周(2)- しらさぎ5号 米原~福井 -」

東海道新幹線“のぞみ”は米原に停まらないから、米原に停まる“ひかり”に乗ってきた。10時44分に米原に着き、東海道本線のプラットホームに降りると、すぐに“しらさぎ5号”が入線してきた。しらさぎ5号の米原発は10時58分だ。かなり余裕があると思ったら、しらさぎ5号は名古屋始発で、米原着は10時48分。進行方向が変わり、10分の停車時間で後部に3両を増結する。それなら名古屋から“しらさぎ5号”に乗れば良かったと少し悔やむ。“しらさぎ5号”の名古屋発は09時48分。これなら新横浜発08時09分、名古屋着09時31分の“のぞみ13号”で間に合う。どうせ乗り換えるから名古屋で良かった。インバウンド客で混み合う“ひかり”より、“のぞみ”の方がいい。駅弁だって名古屋で買えたし、在来線特急の車窓も楽しい。時刻表を見れば判ったことだ。乗り換え検索アプリだけで日程を決めるとこういうことになる。気を取り直して車両を眺めれば681系電車だ。

杉山 淳一

杉山 淳一  ※今週は休載です

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2022/12/01掲載

■店主の分け前
~バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第448回「流行り歌に寄せて No.248「傷だらけの人生」~昭和45年(1970年)12月25日リリース」 up
この台詞は、本当によく流行った。当時、中学3年生だった私の同級生の、何人かのお調子者はよく真似ていたものである。左手を左耳に当て「古い奴だと…」と始める。実際の鶴田浩二は、台詞の部分では両手はマイクを包むように重ねていて、歌い出すときだけ耳に当てているのだが…。それよりずっと後年、鶴田の歌声のナチュラル・ビブラートが私のそれによく似ているとある人に言われ、私もカラオケで何回か歌ったことがある。歌の部分になると、大変気持ちの良いこともあって、下手なりに歌えるのだが、台詞の部分は、からきしダメである。あの鶴田の深みのある声色と、私の声質とはまったく違っていて、しかも、あの台詞を静かな感情を込めて発していく技術が、私にはまるでないのだ。だから、カラオケでは台詞抜きで歌いたい思いがするが、それではこの曲は成り立たない。大変歌いたい曲だけに、本当に残念…

金井 和宏

金井 和宏  

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2022/10/13掲載

■音楽知らずのバッハ詣で
第46回「終曲 その2」 【最終回】

一体、バッハの何が感動をもたらすのだろう。私にバッハもどき、パクリを聞き分ける能力などないと思う。巧みなまがいもの、類似品を聞かされても判別できないだろう。それでいながら、ミサ曲などを聴くたびに、鳥肌の立つような、全身が痺れるような感動に襲われるのはナゼなのなのだろう。鋭い爪を持った野獣に全神経を握られ、揺さぶられたような、あるいは全身が透明になったような恍惚感に襲われるのだ。世にゲージュツと言われているコト、モノは絵画、文学、建築、陶芸などなど数あるが、音の芸術ほど、体内に染み込むものは他にない…と、少なくとも私の場合はそう思うのだ。私は結構美術館、展覧会に足を運んでいる方だろう。主にヨーロッパでだが、足繁く美術館で時間を潰す。オッと立ち止まり、絵や彫刻の前で立ち尽くすこともある。とても釘付けとまではいかないにしろ、超人的な凄いモノだということは分かる。だが、ある美術評論家、愛好家などが書くように絵画、彫刻の前で呆然と立ち尽くし、陶酔したことはない。彼らの感情…

佐野 草介

佐野 草介 

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2022/12/01掲載

■亜米利加よもやま通信
~コロラドロッキーの山裾の町から
 
第781回「スパイ大合戦 その1」
up
もう半世紀近く前のことになりますが、私が修士、博士過程を取っていた大学、カンサス大学で、中国人の先生が逮捕されました。青春のひとときを過ごした大学には常にひそかな郷愁を抱いています。大学のあるローレンスはその頃大学町と呼ぶのに、ピッタリとする様相を持っていました。広いキャンパス、小高い丘の上に建っているカンパネリなど懐かしく瞼に浮かびます。その当時から、たくさんの外国人、主に東洋系の先生が特に理数系で働いていました。私のドクター論文の指導教授も日本人でした。アメリカの大学から東洋人、日本人、韓国人、中国人など、アジア系の教授が抜けたら、アメリカの理数系の学科は成り立たないとまで言われていたくらいです。私は言語学専門ですが、数学も大好きで数学の授業も取っていました。その数学の先生も日本人で、私たち学生とは…

グレース・ジョイ

Grace Joy(グレース・ジョイ)

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2022/09/01掲載

■ジャック・カロを知っていますか?
~バロックの時代に銅版画のあらゆる可能性を展開した天才版画家とその作品を巡る随想
 
第30回「聖アントニウスの誘惑」【最終回】 ジャック・カロは、ペスト、飢饉、戦争という、人間社会が遭遇する最悪の災いがもたらす悲惨が重なり合ったロレーヌで晩年を過ごし、1635年に亡くなりました。まだ43歳でした。原因は胃癌だったともいわれていますけれども、様々な精神的な苦痛が、カロの体を内部から蝕んだのかもしれません。 しかしその前年、カロは、死のおよそ20年前、1617年にフィレンツェで制作した画題《テーマ》と同じテーマの大作を創り遺しました。12回で紹介した『聖アントニウスの誘惑』です。モチーフや表現された形象の奇怪さに比して、画面全体がやや明るめで、どことなく牧歌的でコミカルな要素が多かった前作に比べて、この作品は全体に暗く、聖アントニウスに対する悪魔や怪物たちの攻撃もより激しさを増しています。

elia

谷口 江里也    

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2022/11/24掲載

■よりみち~編集後記 
サッカーのワールドカップ2022がカタールで開催されている。サッカー好きの皆さまには申し訳ないが、私は超大物プレーヤーであるアルゼンチンのメッシやポルトガルのロナウド、ブラジルのネイマール(裁判で話題になっていましたが、訴訟は取り下げられていたんですね…)、発音がとんでもなく難しいフランスのエムバペ(エンバぺ、ムバッペ、ンバッペとも呼ばれているようです)、そしてクロアチアのモドリッチなどくらいは知ってはいるものの、とてもサッカー通と言えるほどの知識はなく、今現在の日本代表メンバーも、GKの川島や長友や吉田、酒井などの古株メンバーはもちろん知ってはいるが、遠藤や南野、板倉、そして堂安、浅野、久保となると実力があることは分かっているが、次世代メンバーだった彼らが中枢となってどれだけやれるのか、それほど分かっていない程度のサッカー観戦者なので、ワールドカップを語るにはちょっと力不足なのは…

よりみち

「のらり」編集部

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