のらり 大好評連載中
 
2017/02/16掲載

■新・汽車旅日記
〜平成ニッポン、いい日々旅立ち
 
第617
回「四国完乗 − 徳島線 阿波半田駅〜徳島駅 −」 
雨は小降りになったようだ。たった1両の気動車は、どの駅でも屋根のないところに停まる。わざわざ屋根のない位置を選んでいるように見える。停止位置は車両を信号に検知させる都合もあるかもしれない。もう少し工夫してあげてもいいと思う。穴吹駅で運転士が交代した。ここが徳島側と阿波池田側の運行の境目らしい。この列車は直通だけど、この駅を境に列車番号が変わる。山瀬で特急列車と交換した。剣山7号だ。相手が2分遅れたため、こちらも2分遅れて発車する。山瀬の次が学。入場券が5枚でごにゅうがく。受験のお守りとして人気の駅である。現在は無人駅だから入場券を買わなくても入場できる。受験シーズンだけ販売所が設置されるほかは、徳島駅とJR四国主要駅の旅行センターで買える。通信販売もあるという。学問というより商売の縁起がありそうだ。新型車両の普通列車と交換した。雨が上がって鴨島駅。ここで高校生が乗り込んできた。

杉山 淳一

杉山 淳一

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2017/02/16掲載
■店主の分け前
〜バーマンの心にうつりゆくよしなしごと
 
第321回「流行り歌に寄せて No.126 「下町育ち」〜昭和40年(1965年)」 

私の母に限らず、多くの家庭の主婦たちは、あの当時昼のメロドラマというものを、実によく観ていたと思う。ずっとテレビをつけっ放しにしている家庭もあったが、我が家は観たい番組以外はスイッチを切る習慣があった。だから、母は家事の合間に1本だけ、自分の好きなドラマを熱心に観ていた。今回ご紹介する『下町育ち』は、メロドラマの主題歌として発表されたものだった。フジテレビ系列の月曜日から金曜日の、午後13時から13時30分にかけて放映された『ライオン奥様劇場』、あの野生のライオンが吼える映像から始まるシリーズの中の1作だった。 昭和40年の4月5日から5月7日にかけて放映された、東京は深川の花街を舞台にしたドラマ『芸者っ子』。この主題歌が『女の舞台』で、笹みどりの記念すべき初吹き込みレコードだった。ドラマの端役で笹本人も出演したこともあり、この曲はそれなりに話題になったが、ヒットになるまでには至らなかった。
金井 和宏 金井 和宏 

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2017/02/16掲載

■フロンティア時代のアンチヒーローたち
〜西部女傑列伝 2
 
第38回「ベラ・スター 〜俺がベラ・スターを殺した」
 
凶悪な命知らずのアウトローを相手にしていれば、当然、反感を買うし、自分の身も常に危険にさらさなければならない。1896年12月14日、エドウィンはジョー・ジッブスとJ.N.クラークの二人組み逮捕のためオクラホマ州、クララモアに向かった。二人組みが居座っていたギャンブルサロンに足を踏み入れた時、待ち構えていた二人組みのショットガン(散弾銃)が火を噴き、エドウィンは即死したのだった。エドウィンは数々の成功に自信を持ち過ぎたのだろう、町へ乗り入れたその足でギャンブルサロンに直行している。通常なら、町のシェリフ事務所に立ち寄り、シェリフにギャンブルサロンの内情を探らせ、二人組みの所在を確かめ、足を踏み入れる前に、彼らに警告を発し、それから行動を取るべきところをいきなりギャンブルサロンへ乗り込んだのだ。また、"USマーシャルが来る"と二人組みに通報した者がいたことは確実で、彼らはライフルや拳銃ではなく・・・

佐野 草介 佐野 草介 

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2017/02/16掲載

■亜米利加よもやま通信
〜コロラドロッキーの山裾の町から
 
第500回「アメリカが誇れるもの、国立公園(National Park)」
 
アメリカの国立公園が設立されてから100年が経ちました。去年、その100年記念祭が主だった国立公園でそれぞれ盛大に行われました。世界中、どこの国にも国が管理している自然公園や保護している原生林地域がありますが、そのお手本になっているのがアメリカの国立公園システムだと言ってよいでしょう。自然、野生が大好きだったセオドル・ルーズベルト大統領が肩入れし、大富豪のカーネーギー一族が巨額のお金を使って広大な土地を買収し、民間の開発から自然を守ったことに始まります。 現在、アメリカに35の国立公園(National Park)と国立モニュメント(National Monument)があります。そこを訪れた人は年間3億1,500万人(2015年度)に及び、毎年急上昇しています。アメリカの総人口と同じくらいの、とんでもない数の人々が国立公園を訪れていることになります。アメリカ人が定年退職した後、すぐにやりたがることの典型と言って良いでしょうか・・・

グレース・ジョイ Grace Joy
(グレース・ジョイ)
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2015/10/15掲載

■現代語訳『枕草子』
〜表現哲学詩人谷口江里也が翻訳

第17回「市は、辰の市」  
市は、たつの市、さとの市、海石榴(つば)市など、大和には市のついた町がたくさんあるけれども、長谷寺にお参りをした人が、必ずのようにこの地に泊るのは、観音さまとのご縁を大切にしたいという、特別の気持があるからだろう。ほかにもこのあたりには、おふさの市や、しかまの市や、もちろん飛鳥の市もある。峰といえば---峰といえば、ゆづる葉の峰、阿弥陀の峰、そしていやたかの峰。原には---原には、みかの原、あしたの原、園原なんていうのもある。淵には---淵には、かしこ淵というのがあるけれども、一体どういう気持で、どなたがそうと教えて、そんな名前になったのだろう。青色の淵なんていうのも面白い。まるで蔵人が着るお召しのよう。ほかにも、隠れの淵や、いな淵なんていうのもあって面白い。海といえば---琵琶湖のみずうみ、与謝の海、そして、かはふちの海。陵には---陵みささぎには、うぐいすの陵、かじはぎの陵、そして、あめの陵などがあって、どれも歌に歌われして風情がある。       

谷口 江里也 谷口 江里也

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2017/01/12掲載

■よりみち〜編集後記  

2017年1月20日、来週にはトランプさんがアメリカ大統領に就任する。2017年の始まりは、このトランプづくしだった。トランプさんもどんどんと閣僚内定者を発表していく中、大統領選以来求めに応じていない記者会見をついに開くことになった。これほど次期大統領が会見を開かないのも初めてのことだという。トランプさんの使うメディアは、主に「Twitter」だ。ニュースに流れるトランプさんのコメントのほとんどはこのSNS(social networking service)から発せられたものだ。テレビやラジオや新聞・雑誌ではなく、トランプさん自らが発するSNSしかない。ネットで大統領になった最初のヒトかもしれない。その次期大統領の初めての記者会見のニュース番組を見て驚くばかりの展開で、皆が心配していたそのままのことが実際に起こっていた。これが世界のリーダーとしてのアメリカの大統領になるヒトだと、今になっても納得できない、悪夢を見ている光景が展開していた。感情を爆発させ、CNNを名指しで批判し、質問を拒否する最初の記者会見も前代未聞だろう。

よりみち 「のらり」編集部

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  ■フロンティア時代のアンチヒーローたち [全151回] 〜西部アウトロー列伝 Part1:Butch Cassidy(ブッチ・キャサディ)
佐野 草介
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Grace Joy(グレース・ジョイ)
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佐野 草介
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湯川 カナ
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 〜世阿弥の『風姿花伝』を表現哲学詩人谷口江里也が現代語に翻訳

谷口 江里也
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谷口 江里也
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谷口 江里也
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海藤 春樹_人形_IMAGES 谷口 江里也_詩_TEXT
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■岩の記憶、風の夢 [全57回] 〜my United Stars of Atlantis
谷口 江里也
岩の記憶

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